フレアだけ疑うと見落とす。後日発覚するガス漏れを減らす現場の見方
2026.02.28お知らせ
エアコン工事のガス漏れは、フレア加工だけが原因とは限りません。施工直後は問題なく見えても、後日発覚する時間差トラブルには共通する現場のクセがあります。再訪問を減らすための考え方を、業者目線で詳しく解説します。
エアコン工事でガス漏れの話が出たとき、多くの現場で最初に疑われるのがフレア加工です。これは間違いではありません。実際に、フレア面の傷や変形、締付のズレが原因で漏れにつながることはあります。だからこそ、フレアの精度を大切にするのは基本中の基本です。
ただ、ここで一つ注意したいのは、ガス漏れの原因をフレアだけに絞ってしまうと、同じトラブルを繰り返しやすくなることです。特にやっかいなのは、施工当日は問題が見えず、数日後や数週間後に「冷えが弱い」「前より効かない」として発覚する時間差トラブルです。このタイプの不具合は、フレア単体の出来よりも、施工全体の流れや接続部まわりの負荷の残り方が関係していることが少なくありません。
現場で本当に精度を上げたいなら、「どこから漏れたか」だけではなく、「なぜその状態が後から出たのか」を見る必要があります。ここを見られるようになると、ガス漏れの再訪問はかなり減らせますし、結果として工事品質そのものが安定してきます。
まず押さえておきたいのは、施工直後に冷えていることと、長く安定して使えることは同じではないという点です。試運転でしっかり冷えると、当然ひと安心しますし、現場としても区切りがつきます。ですが、ガス漏れの中には、施工直後には症状が出ないものがあります。
このとき起きているのは、いきなり大きく漏れるトラブルではなく、微小な不具合が時間をかけて表面化してくるパターンです。施工時には成立していたバランスが、運転時の振動や温度変化、配管へのテンションによって崩れていき、後になって性能低下として出る。現場では、こういう流れは決して珍しくありません。
だからこそ、「その場で冷えたから大丈夫」という判断だけで終わると、時間差トラブルには弱くなります。必要なのは、冷えたという結果に加えて、接続部や配管まわりに無理が残っていないかを確認する視点です。見た目の完成度だけでなく、運転後も安定する収まりになっているかを見る。この意識があるかどうかで、同じ工事でも将来のトラブル率が変わってきます。
フレアだけ疑うと見落としやすい代表的なポイントが、接続部に残った応力です。現場では、配管をきれいに納めようとするあまり、最後に少し押し込んだり、角度を合わせるために無理をかけたりすることがあります。その場では問題なくつながって見えても、接続部にねじれや引っ張りが残っていると、運転の繰り返しで負担が蓄積しやすくなります。
特に起こりやすいのは、配管の自由度が少ない現場です。既設の穴位置が厳しい、壁際で逃げがない、化粧カバー内のスペースに余裕がない、室外機の設置位置の制約が強い。こうした現場では、どこかで無理を吸収しないと納まらない場面が出やすくなります。そして、その“無理の受け皿”になりやすいのが接続部です。
ここで怖いのは、見た目だけでは気づきにくいことです。きれいに仕上がって見えるし、試運転も通る。だから施工者本人も違和感を持ちにくい。けれど、実際には接続部が常に負担を受ける状態になっていて、後日不具合として出てくる。この流れを一度理解しておくと、ガス漏れの見方がかなり変わります。
また、締付そのものも「締まったかどうか」だけではなく、どういう状態で締めたかが大事です。たとえば、狭い場所で工具の入りが悪く、姿勢が苦しい状態で作業したときは、感触が取りにくくなります。相手側の保持が甘いまま締めてしまえば、本人のつもり以上に配管へ負荷をかけてしまうこともあります。
こうした工程上の小さなズレは、施工直後にすぐ症状として出るとは限りません。だから後からトラブルになったときに、「フレアはちゃんと作ったはずなのに」と感じやすいわけです。実際にはフレアの形だけではなく、接続までの一連の動作の中に原因が潜んでいることがあります。
現場で安定している人は、ここを感覚で終わらせません。作業しづらい状況なら、そのまま無理に進めるのではなく、少し手間をかけてでも姿勢や取り回しを整えます。急いでいる日ほどこの判断が難しいのですが、結果的にはこの数分が再訪問を防ぎ、信用を守ることにつながります。速い人ほど、こういうところを雑にしない印象があります。
時間差で出るガス漏れを考えるうえでは、運転後の環境変化も外せません。施工中は静止していた配管でも、運転が始まると室外機側の振動や配管のわずかな動きが出ます。さらに、冷媒配管は温度変化を繰り返すため、施工時には安定して見えた状態でも、条件が変わると接続部に負荷がかかりやすくなることがあります。
ここで差が出るのは、施工者が「その場の完成」だけでなく「運転後の状態」まで想像できているかどうかです。たとえば、据付後に配管が突っ張っていないか、カバー内や壁際でどこかに無理が集中していないか、室外機まわりで微振動が伝わりやすい取り回しになっていないか。こうした視点を持って見直すだけでも、見逃しはかなり減ります。
エアコン工事は、見た目の仕上がりがきれいなことも大切ですが、長くトラブルなく使える状態をつくる仕事です。つまり、完成写真がきれいに撮れるかどうかだけではなく、その裏側で配管にどんな力がかかっているかまで考える必要があります。ここを意識している業者さんは、目立たないけれど強いです。
もう一つ、現場でかなり重要なのが「違和感を残したまま終わらせないこと」です。時間差トラブルが起きる現場を振り返ると、施工中に小さな引っかかりがあったケースは少なくありません。配管が少し固かった、想定より収まりが厳しかった、工具の入りが悪かった、締付時の感触がいつもと違った。こういうサインは、その場では軽く流しやすいです。
特に繁忙期が近づくと、次の現場の時間が気になって、どうしても「動いているから大丈夫」と判断したくなります。気持ちはよく分かりますし、現場を回している人ほどそのプレッシャーは大きいです。ただ、ガス漏れの再訪問は、あとでその何倍もの時間を奪います。移動時間、再確認、説明、場合によっては信用の立て直しまで含めると、最初に少し立ち止まった方が結果的に早いことが多いです。
安定して案件を増やしている業者さんほど、こうした違和感への向き合い方が上手です。特別な道具よりも、特別な裏技よりも、「怪しい状態を残さない」という判断基準が明確です。この積み重ねが、目に見えない品質差になります。
そして、ガス漏れのような時間差トラブルでは、技術と同じくらい説明も大切です。施工当日に冷えていたのに後日効きが落ちると、お客様からすれば「最初は使えたのに、なぜ急に」という気持ちになります。ここで説明が弱いと、事実関係より先に不信感が強くなりやすいです。
もちろん、不安をあおる必要はありません。ただ、設備機器には使い始めてから症状が出るケースもあること、異変を感じたら早めに連絡をもらえれば原因の切り分けがしやすいことを自然に伝えておくのは、実務としてとても有効です。こうした一言があるだけで、連絡を受けたときの空気感が違いますし、対応もスムーズになります。
この説明は、接客を良く見せるためのものではありません。結果的にトラブル時の混乱を減らし、適切な再対応につなげるための品質管理です。現場で信頼される人は、施工の腕と同じくらい、こうした伝え方を大事にしています。だから仕事が切れにくく、紹介にもつながりやすいのだと思います。
ガス漏れを減らすために本当に必要なのは、「漏れ箇所の修正」で終わらず、工程全体を見直すことです。フレア面の精度はもちろん大事です。それでもなお、後日発覚するトラブルがあるのは、原因が一点ではなく、施工の流れの中に分散していることがあるからです。
配管の取り回しは無理がなかったか。接続部にテンションやねじれを残していないか。締付時の姿勢や工具の入りに問題はなかったか。据付後の振動や温度変化まで想像できていたか。施工中に感じた違和感を流していないか。こうした見方を持てるようになると、ガス漏れへの対応は「直す技術」から「起こしにくくする技術」に変わっていきます。
エアコン工事で長く評価される業者さんは、まさにここが強いです。その場で終わる仕事ではなく、後から困らない仕事を作っている。見えにくい差ですが、この差がクレーム率、再訪問率、信頼、そして最終的には仕事量に直結します。
フレアだけを疑う視点から一歩進んで、現場全体の負荷の流れを見る。この考え方が定着すると、時間差で発覚するガス漏れは確実に減らせます。地味ですが、現場力を一段上げるためにかなり効く考え方だと私は思います。
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