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冬場に起きるエアコン結露の現場事例と対策

2025.11.11お知らせ

冬でもエアコンから結露が発生することがあります。暖房運転中に起こる水漏れの原因や断熱不良・加湿過多などの要因を解説し、実際の現場事例を交えて業者が注意すべき施工ポイントを詳しく紹介します。

冬でも起きる「エアコンの結露」

エアコンの結露というと「夏の冷房中に起こる現象」と思われがちですが、実際には冬場にも発生するケースがあります。
特に最近の住宅は高気密・高断熱化が進み、窓を開けての換気が減っているため、室内の湿気がこもりやすい環境が増えています。そこに加湿器の長時間使用が重なると、湿度が高くなり、壁や天井裏、エアコン内部で結露が起こりやすくなります。

暖房時の結露は、冷房時とは発生のメカニズムが異なります。冷房では冷えた熱交換器に室内の湿った空気が触れて水滴が生じますが、暖房時は“室内外の温度差”と“過剰な湿度”が原因で、外壁や配管部分に結露が生じることが多いです。特に、壁貫通部や天井裏などの断熱処理が甘い箇所では、冬場でも想像以上に水滴が発生します。

実際の現場で起きた結露トラブル

ある現場で、リビングの天井埋め込み型エアコンから水が滴るという相談を受けました。季節は1月。もちろん冷房運転などしていません。
現場を確認すると、天井裏の配管が外気の冷えにさらされ、断熱材の巻き方が不十分な箇所で水滴が発生していました。さらに、その水滴が配管を伝ってドレンパンに溜まり、排水が追いつかずに水漏れにつながっていたのです。

また、別のマンションでは、壁掛けエアコンの吹き出し口周辺に結露ができ、クロスがシミになっていた事例もありました。原因は、加湿器の使用により室内湿度が常に70%を超えていたことと、吹き出し方向の先に冷えた外壁があったこと。暖かい風が冷えた壁に当たることで表面温度が下がり、そこに結露が生じていました。

このようなケースは、施工自体に問題がない場合でも、設置環境や使用条件が原因で発生することがあります。だからこそ、業者側が「冬でも結露が起こり得る」ことを理解し、適切な説明や施工対策をすることが大切です。

冬の結露を招く3つの主要原因

冬の結露は、主に次の3つの要素が重なって発生します。

まず一つ目は断熱処理の不足または劣化です。
配管を通す際に使用する断熱材が薄かったり、長年の経年劣化で断熱性能が落ちていたりすると、外気に触れた部分の温度が下がり、そこに暖かい空気が触れて結露が発生します。とくに、天井裏や外壁に面した箇所は注意が必要です。

二つ目は室内の過剰な湿度
冬は乾燥対策として加湿器を使う家庭が多いですが、加湿しすぎると室内の水蒸気が逃げ場を失い、冷たい部分に触れた際に水滴になります。特にマンションの角部屋や北側の部屋は外壁が冷えやすく、結露が発生しやすい環境です。

三つ目は空気の流れが悪いこと
家具の配置やカーテンの位置で風の通り道が妨げられていると、局所的に温度差が生まれ、結露の原因になります。エアコンの吹き出し方向に障害物がある場合、風が当たる壁面が冷えて水滴が付きやすくなります。

現場で行うべき結露防止対策

エアコン工事業者として冬の結露を防ぐためには、まず断熱材の施工品質を見直すことが基本です。
特に壁貫通部や配管の曲がり部分は、断熱材の隙間ができやすい箇所です。気密テープでしっかり密閉し、保温チューブを二重に巻くなどの工夫が有効です。

また、ドレンラインの勾配確認も忘れてはいけません。
気温が低い地域ではドレンホース内の水が凍結しやすく、その結果、排水不良を起こして水漏れに発展することがあります。勾配を確保し、必要に応じてドレンヒーターを設置するのも有効です。

さらに、設置位置の工夫も大切です。
外気が当たりやすい壁や窓際に設置する場合は、室内機背面の断熱補強や、防露パネルの使用も検討できます。こうした細かな気配りが、結露の発生を大幅に減らします。

顧客対応で信頼を得るコツ

結露が発生してしまった際に、すぐ「施工ミス」と断定するお客様も少なくありません。
そんな時こそ、業者として冷静に原因を説明し、環境要因も含めた対策を提案することが重要です。
例えば、「加湿器の設定湿度を下げるだけでも改善します」「断熱材を補強することで再発を防げます」など、根拠を示しながらアドバイスすることで信頼を得られます。

また、冬の点検時には「湿度・換気・断熱の3点チェック」を習慣化しておくと、結露の予防だけでなく、追加工事やメンテナンス提案のきっかけにもなります。
閑散期に入りやすい冬場でも、こうした“予防提案”を積極的に行う業者ほど、安定した仕事量を確保できる傾向があります。

まとめ

冬場のエアコン結露は、施工不良だけでなく環境や使用状況が重なって起こる複合的な現象です。
断熱処理をしっかり行い、湿度管理や設置環境に配慮することで防止できます。
業者としては、「結露を防げる施工ができる=信頼できる技術者」という評価につながります。

お客様に「この業者に任せれば安心」と思ってもらえるよう、冬場でも気を抜かず、断熱・換気・湿度の3つの視点から現場を見直していくことが大切です。
こうした丁寧な仕事を続けることで、紹介やリピートの依頼も増え、結果的に安定した収入と信頼を得ることができます。


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