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隠ぺい配管で差がつく!プロが実践する美しい仕上げと失敗しないコツ

2025.11.05お知らせ

隠ぺい配管の工事は、見た目の美しさと快適な住環境を両立させるための高度な施工技術が求められる分野です。表からは見えない部分でありながら、建物全体の空調性能やトラブルの発生率に直結するため、丁寧な仕事が評価されやすい領域でもあります。ここでは、実際の現場で役立つ「隠ぺい配管のコツ」を、経験者目線で詳しく解説していきます。

隠ぺい配管の基本を理解する

まず大前提として、隠ぺい配管とは室内機と室外機をつなぐ配管(冷媒管・ドレンホース・電線など)を壁や天井の中に埋め込み、外から見えないようにする施工方法です。新築住宅やデザイン性を重視したマンションなどで採用されるケースが多く、室内の見た目がスッキリ仕上がるのが大きなメリットです。一方で、配管の状態が外から確認できないため、施工の精度が非常に重要になります。少しの油断や確認不足が、数年後のガス漏れ・水漏れトラブルに直結することも珍しくありません。

事前調査がすべてを左右する

隠ぺい配管の成否は「現地調査の精度」で決まると言っても過言ではありません。既存の配管を再利用する場合は、まず冷媒管の太さ、長さ、曲がり具合を確認し、潰れや劣化がないかを徹底的にチェックします。古い建物では断熱材が劣化していたり、銅管が酸化して内径が細くなっていることもあるため、そのまま流用すると冷媒の流れが悪化します。また、ドレンホースの勾配が取れていない場合は水漏れの原因になるため、1/50程度の勾配を確保できるように施工ルートを見直すことが大切です。

さらに、設計段階から室内機と室外機の位置関係をしっかり確認し、無理のない配管ルートを描くことも忘れてはいけません。クランク(曲がり)が多くなるほどガスの流れが悪くなり、効率低下や機器負担の原因になります。配管ルートをシンプルにまとめることは、美観だけでなく、性能とメンテナンス性の両立にもつながります。

点検口の設置で“将来の安心”を

隠ぺい配管の一番の欠点は、施工後のメンテナンスが難しいことです。壁や天井の中に埋め込まれた配管は、トラブルが起きても容易に確認できません。そこで重要になるのが、施工段階で点検口を設けておくことです。特に冷媒管のジョイント部分やドレン勾配のチェックが必要な箇所には、後からアクセスできる点検口を設置しておくと、万が一のトラブル時にスムーズに対応できます。
この「点検性の確保」を意識しているかどうかで、現場の評価は大きく変わります。実際、量販店や管理会社では「後のメンテナンスまで考えられている施工かどうか」を非常に重視する傾向が強まっています。

配管径・電線仕様の確認を怠らない

既存の隠ぺい配管を利用する際、冷媒管の径や電線の仕様が新しい機種に合っていないケースも多くあります。例えば、古い配管が2分3分仕様で、新しいエアコンが2分4分を求める場合、冷媒流量が不足して性能が落ちたり、最悪の場合は機器故障につながることもあります。また、電線の太さが規格外だと過熱や断線のリスクが生じます。そのため、既存配管の再利用を安易に決めず、必ず現場確認を行い、必要であれば新しい配管に交換する判断をすることがプロの責任です。

お客様への説明と信頼づくり

隠ぺい配管の施工は、表面上の仕上がりが美しい反面、内部の状態が見えにくいため、トラブルが起きた際にお客様からの理解を得にくい面もあります。だからこそ、施工前に「隠ぺい配管のメリットとリスク」をきちんと説明することが大切です。見た目がスッキリする反面、将来的な入れ替えが難しく、追加費用が発生する可能性があることを事前に伝えておくと、後のトラブルを防ぐことができます。

また、施工後には「冷媒圧の確認結果」「ドレン排水テストの写真」「点検口の位置」などをまとめた施工報告書を提出することで、信頼性が一気に高まります。量販店やリフォーム会社との協力関係でも、このような報告書をきちんと残しておく業者は再発注されやすく、安定した仕事につながる傾向があります。

トラブルを未然に防ぐための意識

隠ぺい配管では、一つの油断が大きな再工事につながります。たとえば、配管内部に水分が残ったまま真空引きを行わなかった場合、冷媒回路内で氷結や腐食が起き、ガス漏れの原因になります。真空引きは時間をかけて確実に行い、ゲージの針が戻らないことを確認することが基本です。
また、ドレン勾配を甘くすると施工直後は問題なくても、数年後にわずかな逆勾配が原因で水漏れを起こすケースもあります。そうした“見えないトラブル”を防ぐためには、現場ごとに「ここが危ない」と感じたポイントを記録しておくことが大切です。経験を積み重ねるほど、リスクを予測する目が磨かれていきます。

隠ぺい配管を得意分野にするという強み

隠ぺい配管ができる業者は多くありません。それだけに、確実な施工ができると発注元からの信頼が厚くなります。量販店や建設会社の中には、「隠ぺい配管がある現場は対応できる業者が限られている」と悩んでいるところも少なくありません。もしあなたが「隠ぺい配管対応可」という実績を積み重ねれば、高単価案件の依頼が増えるチャンスも広がります。
さらに、施工品質を安定させ、報告書の提出やお客様対応まできちんとできると、自然とリピートや紹介も増えます。隠ぺい配管は手間がかかる分だけ、丁寧な仕事が報われやすい分野なのです。

まとめ

隠ぺい配管は、エアコン工事の中でも特に経験と丁寧さが求められる分野です。見えない部分こそ「職人の腕と心遣い」が表れる場所であり、その品質があなたの評価や仕事量に直結します。
現場調査での正確な判断、配管ルートの美しさ、真空引きや勾配確認の徹底、点検口の設置――これらを怠らないことで、確実に信頼を積み上げていけます。
そして何より、お客様や発注元の立場に立って「次もこの人にお願いしたい」と思わせる施工を心がけることが、隠ぺい配管を“稼げる技術”へと変える最大のコツです。


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