寒くなってくると起きるエアコントラブルとその対策
2025.10.31お知らせ
寒くなってくる季節に多発する「暖房が効かない」「室外機の霜付き」「水漏れ」などの冬特有のエアコントラブル。工事業者の立場から原因と対策を詳しく解説し、安定した仕事を得るためのポイントも紹介します。
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寒さが増してくると、エアコンのトラブルが一気に増え始めます。夏場の冷房シーズンとは違い、冬場には暖房特有の問題が多く発生し、ユーザーからの問い合わせが急増します。エアコン工事業者や協力業者としては、この季節をどう乗り越えるかが大きな分かれ道になります。今回は、寒い時期に起こりやすい代表的なトラブルとその原因、そして現場での対処法を詳しく紹介していきます。
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暖房が効かない・風がぬるいトラブル
寒くなって最も多い相談が「暖房が効かない」「ぬるい風しか出ない」といった内容です。特に朝方の冷え込みが厳しい時間帯に多く見られます。原因の多くは、室外機の霜付きによる熱交換効率の低下です。エアコンは外気から熱を集めて室内を温める仕組みですが、外気温が5℃以下になると室外機に霜が付きやすくなります。すると、熱交換がうまく行われず、結果的に暖房能力が落ちてしまうのです。
このときエアコンは「霜取り運転」と呼ばれる動作を行います。これは正常な運転の一部で、室外機の霜を溶かすために一時的に暖房を止めて逆方向に冷媒を循環させます。しかしお客様から見ると「急に風が止まった」「壊れたのでは?」と不安に思われがちです。現場では、こうした霜取り運転の仕組みを丁寧に説明し、機械の異常ではないことを伝えるだけで信頼を得やすくなります。
また、フィルターの目詰まりや室外機周辺の障害物も暖房能力の低下に繋がります。特に冬場は落ち葉や雪が吹きだまり、吸い込み口を塞ぐこともあります。日頃から定期的な清掃を提案し、フィルターや吹き出し口のチェックを習慣化するようお客様に案内することが大切です。
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室外機の霜・凍結トラブル
冬場に多いもう一つのトラブルが、室外機の霜や氷による停止です。室外機の裏面や底部に氷が溜まり、プロペラが回らなくなるケースもあります。特に湿度が高い地域や降雪地帯では、霜付きだけでなく氷塊が発生しやすい環境が揃っています。
この現象を防ぐには、まず設置場所の工夫が欠かせません。室外機の背面と壁との間隔が狭すぎると、排気がうまく逃げずに霜が付きやすくなります。壁から30センチ以上は離して設置するのが理想です。また、雪が積もる地域では「防雪フード」や「防雪屋根」を取り付けることで、霜付きやファン停止のリスクを大幅に減らせます。
さらに重要なのが、ドレン排出口の凍結防止です。霜取り運転中に出る水分が凍って排出口を塞ぐと、室外機の底部に水が溜まり、氷の塊となって内部部品を損傷させることがあります。電熱ヒーター付きのドレンホースを使用するか、排水部分に断熱材を巻くと効果的です。これらは施工時に少し手間がかかりますが、長期的に見ればトラブル防止と信頼獲得の大きなポイントになります。
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冬場の水漏れ・結露・配管凍結
冬の水漏れは、夏の冷房時とは原因が異なります。多くは霜取り運転によって発生する融解水の処理ミスです。ドレンホースが詰まっていたり、凍結して排水ができない状態になると、水が逆流して室内機や壁を濡らしてしまいます。外気温が氷点下近くまで下がる地域では、このトラブルが頻発します。
また、暖房運転中は室内機が高温になるため、室内外の温度差によって配管周りに結露が発生することもあります。結露を放置すると壁内部のカビや腐食の原因となるため、断熱材の施工がしっかりしているか確認が必要です。とくにリフォーム現場や隠ぺい配管の再利用時には、古い断熱材が劣化していないかを確認することが重要です。
冬季は「暖房が効かない」よりも「水漏れした」「床が濡れた」といったトラブルの方が深刻になる傾向があります。水に関するトラブルはお客様の信頼を損ないやすい部分でもあるため、施工段階での配慮が欠かせません。
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エアコン業者として冬をチャンスに変える
寒くなるとエアコンのトラブルが増える――これは裏を返せば、エアコン業者にとっては繁忙期のチャンスということでもあります。特に「暖房が効かない」「霜がつく」「水漏れがする」といった症状が出ると、多くのお客様が修理や点検を依頼してきます。このタイミングでしっかり対応できる業者は、仕事量を安定させやすく、リピーターを増やすことにも繋がります。
また、トラブルの原因を正確に説明できる技術者は、量販店の工事センターやリフォーム会社からも高い評価を受けます。単に「直す」だけでなく、「なぜ起きたのか」「今後防ぐにはどうしたら良いか」を伝えられる技術者こそ、信頼される協力業者です。
現場では知識の差がそのまま仕事の差になります。冬の時期に起こりやすいトラブルを理解し、的確な対処ができる技術者は、年間を通して仕事を安定させることができます。寒さが厳しい時期こそ、自分の技術を活かして収入を伸ばすチャンスと捉えるべきです。
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まとめ
冬に起きるエアコントラブルは、暖房が効かない、室外機の霜付き、水漏れなどが代表的ですが、いずれも事前の点検や正しい施工で防ぐことができます。エアコンは気温が下がるほど負荷がかかる機械です。設置環境、排水経路、断熱処理の一つ一つに気を配ることが、トラブルの少ない工事を実現する鍵になります。
そして、こうした知識を持って対応できる業者ほど、現場での信頼が厚くなり、依頼も増えます。寒さが厳しくなる今こそ、工事品質を高め、安定した仕事を確保する絶好のチャンスです。トラブルを恐れるのではなく、理解し、未然に防ぐ。それがプロのエアコン工事業者の姿です。
この冬も一つひとつの現場に丁寧に向き合いながら、信頼される仕事を積み重ねていきましょう。
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株式会社プラスエアは、『顧客満足、高品質、信頼などの【プラス】』を届けられる『空調工事会社【エア】』にしたいという思いが込められております。
『お客様やお取引様には弊社に工事をお願いしてよかった!と思っていただけるように』
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お客様やお取引先様、協力業者様に何か【プラス】を与え続けられるよう日々精進しております。
また弊社では、常に新しい技術や知識を取り入れ、その情報を協力業者様に共有することで、施工レベルを強化しております。
昨今の異常気象ともいえる猛暑や、多機能モデルの増加により、結露などの水漏れリスクが高まっております。
弊社は、お客様満足度を高め空調設備業界の最新のニーズに対応できるよう、空調のプロフェッショナルとしてこれからもお客様やお取引先様、協力業者様のご要望にお応えし続けて参ります。
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