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冷房と除湿、どう違う?エアコン機能を正しく使い分けて快適な夏を過ごすコツ

2025.06.24お知らせ

エアコンには「冷房」と「除湿(ドライ)」という2つの似たような機能がありますが、実はその仕組みや効果は大きく異なります。この違いをしっかり理解していないと、夏場の電気代が高くなったり、快適さが損なわれたりしてしまいます。特に工事業者としてお客様にエアコンの使用法を説明する際、正しい知識を持っていることは信頼にもつながります。

この記事では、冷房と除湿の機能の違いを仕組みの部分からしっかり解説し、それぞれをどのような状況で使うのがベストなのか、電気代や体感温度との関係なども含めて、実践的な内容でお伝えしていきます。

冷房と除湿の基本的な違い

冷房と除湿はどちらも空気中の温度や湿度をコントロールする機能ですが、目的と動作の違いがあります。

冷房機能は「室温を下げること」が目的です。室内の空気を吸い込み、冷媒によって熱を奪い、冷えた空気を室内に戻します。このとき、空気中の水分も一部除去されるため多少の除湿効果もありますが、主眼はあくまで“温度を下げること”です。

一方、除湿(ドライ)機能は「湿度を下げること」がメインの目的。室温を大きく下げずに、空気中の水分だけを効率よく取り除きます。梅雨時期や気温がそれほど高くないけれどジメジメして不快なときに使われることが多い機能です。

仕組みの違いをもう少し詳しく

冷房と除湿では、室内機と室外機の動作パターンも違います。

冷房時には、室内機が空気中の熱を吸収し、冷媒にその熱を渡して屋外に排出するというサイクルが常に続きます。冷たい空気を循環させるために、コンプレッサー(圧縮機)は基本的にずっと動き続けます。

除湿時は2通りの方式があります。一つは「弱冷房除湿」と呼ばれるもので、冷房の能力をかなり落としながら運転する方法。これは冷房運転と近い仕組みで、少しずつ空気を冷やしつつ除湿します。もう一つは「再熱除湿」と言われる高性能な除湿方式で、一度冷やして除湿した空気を、ヒーターで再加熱してから室内に戻します。再熱除湿は温度をあまり下げずに湿度だけを下げられるため、特に梅雨時などに快適さをキープできます。

使い分けのポイント:冷房と除湿はどっちを使えばいい?

この2つの機能、どちらを使えば良いのかは、そのときの室温と湿度、そして体感の快適さによって判断します。

真夏の猛暑日(室温30℃以上)には冷房が基本です。除湿機能だけでは室温を十分に下げられず、熱中症リスクもあります。また、室温が高すぎると除湿機能が効率的に働かない場合もあるため、しっかり冷やしたい場面では冷房が適しています。

湿気が多くてジメジメしているけれど、気温はそこまで高くない日(25℃前後)なら除湿が活躍します。特に寝る前など、冷えすぎるのが心配なときや、長時間運転する場面では除湿を使うと冷えすぎず快適に過ごせます。

電気代の違い:実は除湿のほうが高くつくこともある

よくある誤解として、「除湿の方が電気代が安い」と思われがちですが、実際はケースバイケースです。

先ほど触れた再熱除湿方式では、一度冷やした空気を再加熱する工程があるため、その分電気を消費します。実は冷房運転よりも消費電力が高くなることもあり、使い方によっては電気代がかさむ原因になります。

一方、弱冷房除湿方式であれば、冷房よりも電力消費が少なく、電気代も安くなる傾向があります。どちらの方式が搭載されているかはメーカーや機種によって異なるため、購入時や設定時にはこの点もチェックすることが大切です。

工事業者としても、こうした知識を持ってお客様にアドバイスできれば、信頼度は大きくアップします。

体感温度への影響と快適性の違い

体感温度というのは、実際の気温だけでなく湿度によっても大きく変わります。例えば、同じ30℃でも湿度が80%あると蒸し暑く感じ、湿度が40%なら比較的快適に感じるものです。

この体感温度を下げるのに有効なのが除湿です。冷房ほどガツンと温度は下げなくても、空気がカラッとしていれば過ごしやすさは大きく変わります。特に日本の夏は高温多湿が特徴なので、湿度をコントロールすることでより効率的に快適さを得ることができます。

エアコンの使い方を工夫して省エネにつなげる

電気代が高騰している今、冷房と除湿の使い分けは家計にも直結します。以下のような工夫で、より効率的にエアコンを活用できます。

暑くなる前にエアコンをONにする:部屋が熱くなりすぎる前にスイッチを入れることで、初期の冷却負荷を軽減でき、無駄な電力消費を抑えられます。

扇風機との併用:冷たい空気を部屋全体に回すことで設定温度を高くしても快適さを維持できます。

設定温度はこまめに調整:体に直接風が当たらないよう風向きを調整しながら、冷房は26〜28℃、除湿は室温によって調整するのが理想です。

まとめ:目的に合った使い方が快適さと省エネの鍵

冷房と除湿は、一見似ているようでまったく異なる機能です。それぞれの仕組みや得意なシーンを理解することで、より快適で効率的なエアコンの使い方が可能になります。

工事業者としても、こうした基礎的な知識を持ち合わせておくことは非常に大切です。お客様から「除湿と冷房って何が違うの?」と聞かれたときに、的確な説明ができるかどうかが、仕事の質や信頼に直結します。

エアコンは単に取り付けるだけでなく、その後の使い方や節電術まで含めて提案できる業者こそ、これからの時代に求められる存在です。冷房と除湿の違いをしっかり理解し、お客様の生活に寄り添った提案をしていきましょう。


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