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これが差を生む!スリーブ施工で失敗しないための基準と考え方

2025.07.11お知らせ

スリーブ施工は“ただの筒”ではない

エアコン工事において、「壁貫通=スリーブ施工」というのはごく当たり前の工程です。しかし、施工現場によってはスリーブを省略してしまったり、適当に取り付けてしまう場面も見かけます。ですが実は、このスリーブひとつが、エアコンの性能や耐久性、さらにはお客様の満足度を大きく左右していることをご存じでしょうか。

壁に開けた穴にスリーブを挿入することで、配管や配線が通る空間を整え、壁内部の損傷や劣化を防ぐことができます。また、気密性や防音性、虫や雨水の侵入防止にも直結する重要なパーツです。つまり、スリーブはただの“通り道”ではなく、エアコン工事における“信頼の基礎”のような存在なのです。

スリーブ未施工がもたらす深刻なリスク

現場によっては、「既存穴があるからそのままでいいだろう」「石膏ボードだし、崩れないようにさえすれば問題ない」といった判断でスリーブを省略するケースもあります。しかし、それが後々大きな問題へと発展する可能性があります。

例えば、穴の中に直接配管を通すと、外壁との隙間や断熱材が破損し、内部結露を招くことがあります。また、配管が壁に擦れて断熱材が剥がれ、冷媒管の結露による水漏れにもつながります。さらに、壁の内側から虫やホコリが入ってきたり、風の抜け道ができてエアコンの効率が落ちることも。とくに高気密住宅や気温差の激しい地域では、壁の気密性が崩れるだけで室内環境に大きな影響が出ます。

これらの問題は、工事当日には何も起きていなくても、数週間・数か月後に「水漏れしてきた」「冷えが悪くなった」などのクレームとして返ってくる可能性があります。そしてその時、「あの時スリーブをきちんと入れていれば…」と後悔することになるのです。

材質と壁構造によって変わる“正しい施工”

スリーブを適切に施工するためには、ただ挿すだけでなく、「どの素材の壁に、どんな方法で開けた穴なのか」を理解する必要があります。たとえば、石膏ボードとベニヤ板の二重張りでできた内壁であれば、穴が崩れやすいためスリーブによる補強が必須です。ALC(軽量気泡コンクリート)のように脆くてボロボロになりやすい壁材では、スリーブを入れて初めて構造的に安定した貫通になります。

また、穴のサイズも重要です。スリーブの外径に対して壁穴が小さすぎると、無理に差し込んだ際に壁を割ってしまうことがあります。逆に、ゆるすぎるとスリーブがグラつき、配管を通した後に角度がずれてしまいます。こうした調整を正確に行うには、穴あけ時の工具選び、そして施工者自身の「壁の中を想像する力」が試される部分でもあります。

さらに、角度のつけ方もポイントです。室内から屋外へと下り勾配にするのが基本ですが、配管経路や室外機の設置場所によっては水平に近い穴あけになるケースもあります。そんな時でも、スリーブ内にわずかな勾配を意識して挿入するだけで、水の滞留や逆流を防ぐことができます。

スリーブ周辺の処理も工事品質の一部

スリーブを入れた後、そのまま配管を通して終わりにしてしまう方もいますが、実は“周辺の処理”こそが丁寧な施工かどうかの分かれ目です。スリーブと壁の隙間にシーリングを施すことで、虫や雨水の侵入を防げますし、断熱処理をしておくことで結露対策にもつながります。とくに屋外側の貫通部には防水処理が必須であり、テープだけで済ませるのではなく、コーキング材を使用した施工が長期的な信頼につながります。

また、配管をスリーブに通した後、がたつきがないか、配管が擦れていないかなども必ず確認しておきたいポイントです。スリーブの内径と配管のバランスによっては、振動が伝わりやすくなり、室内で異音が出ることもあります。こうした細かな部分にまで目を配ることで、お客様からの満足度は大きく変わってきます。

プロとしての“基礎の質”が信頼をつくる

スリーブ施工は、派手でもなければ目立つ作業でもありません。ですが、だからこそ、そこに手を抜くか抜かないかで、施工者としての信頼が決まります。目に見えない部分ほど、丁寧に・確実に仕上げる――その姿勢は、必ず後から「またお願いしたい」「この人に頼めば安心」といった評価につながっていきます。

工事件数を多くこなす中でも、基本を徹底する職人は、量販店やお客様、そして協力業者からの信頼を勝ち取り、安定して案件を受注できるようになっていきます。私たちも、そういった丁寧な仕事をしてくれる職人と、長く信頼関係を築いていきたいと考えています。

もしこれを読んで、「スリーブ施工、見直さなきゃな」と少しでも感じた方がいれば、それだけでもきっと明日からの工事が変わってくるはずです。


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