エアコン室外機の特殊設置とは?適切な設置方法と注意点を解説!
2025.02.28お知らせ
エアコンの設置において、室外機の設置場所は非常に重要なポイントになります。基本的には地面やベランダに設置することが一般的ですが、建物の構造やスペースの問題によって、通常の設置が難しいケースもあります。そんなときに求められるのが「特殊設置」です。
特殊設置とは、通常の地置きやベランダ設置ができない場合に採用される設置方法で、壁面設置、屋根置き、天吊り設置、さらには室内設置などの方法があります。これらの方法は、設置場所の条件に合わせて最適なものを選択しなければならず、施工の難易度も通常の設置より高くなります。
この記事では、エアコン室外機の特殊設置について、その種類やメリット・デメリット、施工時の注意点などを詳しく解説します。特殊設置を検討している方、または工事業者として知識を深めたい方は、ぜひ参考にしてください。
- エアコン室外機の特殊設置が必要になるケース
通常の設置ができず、特殊設置が必要になるケースにはいくつかの理由があります。
① 設置スペースが確保できない
狭小住宅や集合住宅では、地面やベランダに室外機を置くスペースがないことがよくあります。特に都市部では敷地が限られているため、壁面や屋根などのスペースを活用した設置が求められます。
② 美観や騒音の問題
室外機の見た目を気にする住宅や、近隣住民への騒音を考慮する場合、特定の場所に設置するのが難しくなります。例えば、道路側に室外機を設置すると見た目が悪くなるため、屋根置きや天吊り設置を選択するケースもあります。
③ 室外機の性能を最大限に引き出したい
室外機の設置場所が適切でないと、排熱がうまく行われず、冷暖房の効率が下がる可能性があります。例えば、狭いベランダに設置すると排熱がこもり、エアコンの性能が低下します。このような場合、風通しの良い場所に室外機を移動することで、効率を改善できます。
④ 建物の特殊な構造
商業施設やビルなどでは、屋上に室外機をまとめて設置することが一般的です。また、店舗や倉庫では天吊り設置が採用されることも多く、建物の構造によって最適な設置方法を選ぶ必要があります。
- 主な特殊設置の種類と特徴
① 壁面設置
建物の外壁に専用の金具を取り付け、室外機を固定する方法です。地面にスペースがない場合に有効で、排熱の効率も良くなります。ただし、以下のような注意点があります。
- 壁の強度を確認する必要がある(特に古い建物の場合)。
- 振動による騒音が発生しやすいため、防振ゴムを使用するなどの対策が必要。
- 高所に設置する場合、メンテナンスがしにくくなるため、定期点検が必要。
② 屋根置き設置
屋根の上に室外機を設置する方法です。特に、ベランダや地面に設置できない場合に適用されます。
- 風通しが良く、冷暖房の効率が高まる。
- ただし、強風の影響を受けやすいため、固定金具をしっかり取り付ける必要がある。
- 積雪の影響を受ける地域では、雪による負荷を考慮した施工が求められる。
③ 天吊り設置
天井や梁に専用の吊り金具を取り付け、室外機を吊るす方法です。
- 床にスペースを確保できるため、駐車場や倉庫などで採用されることが多い。
- ただし、振動対策を怠ると、建物全体に響く可能性があるため、防振ゴムの使用が必須。
- 落下のリスクを防ぐため、耐荷重計算を行い、適切な金具を使用することが重要。
④ 室内設置(ダクト排気)
特殊なケースとして、室内に室外機を設置し、ダクトを通じて排気する方法もあります。商業施設や地下室など、どうしても屋外に設置できない場合に採用されることがあります。
- 排気ダクトの適切な設計が必須(排熱がこもると効率が低下する)。
- 室外機自体が室内にあるため、騒音対策が重要。
- 特殊設置の際の注意点
🔹 振動・騒音対策
- 壁面設置や天吊り設置では、振動が直接建物に伝わるため、防振ゴムや専用の固定具を使用する。
- 設置後に試運転を行い、異音や振動がないか確認する。
🔹 排熱と風通しの確保
- 室外機の吸気・排気がスムーズに行われるよう、壁から十分な距離を取る。
- 屋根置き設置の場合、日よけを設けると冷却効率が向上する。
🔹 落下防止策
- 壁面設置や屋根置き設置では、強風対策としてアンカーや固定金具を強化する。
- 天吊り設置では、定期的な点検を行い、金具の劣化を防ぐ。
- 特殊設置の施工費用と工事の流れ
施工費用の目安
設置方法 | 追加費用の目安(円) |
壁面設置 | 15,000〜30,000 |
屋根置き設置 | 20,000〜50,000 |
天吊り設置 | 30,000〜60,000 |
室内設置(ダクト排気) | 50,000〜100,000 |
※建物の状況や工事内容によって費用は変動します。
工事の流れ
- 現地調査(建物の強度・スペース・風通しを確認)
- 設置方法の決定(安全性を考慮)
- 施工(専用金具を使い、振動・騒音対策を実施)
- 試運転・チェック(異音や振動を確認)
まとめ
エアコンの室外機の特殊設置は、設置環境や建物の状況に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。安全性・効率性を考慮しながら、プロの業者に依頼するのがベストです。特殊設置が必要な場合は、まずは現地調査を行い、最適な設置方法を検討しましょう。
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