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お掃除機能付きでも油断禁物!今求められる“プロのクリーニング技術”とは

2025.10.10お知らせ

ここ数年、「お掃除機能付きエアコン」という言葉をよく耳にするようになりました。
家電量販店でも、「お掃除機能付きだからお手入れが簡単です」と紹介されることが多く、購入の決め手として選ばれるケースも増えています。確かに、フィルターのホコリを自動で取り除いてくれる仕組みは便利で、定期的な手入れの手間を軽減してくれます。

しかし、「お掃除機能付きだから掃除は不要」と思い込むのは大きな誤解です。実際には、内部の汚れやカビ、油分を除去できるわけではなく、プロの手による分解クリーニングが必要になる場面は数多く存在します。
ここでは、お掃除機能付きエアコンの“落とし穴”と、今の時代に業者に求められるプロのクリーニング技術について、詳しくお伝えしていきます。

「お掃除機能付き=掃除不要」ではない現実

お掃除機能付きエアコンが行っているのは、主にフィルターの自動清掃です。
内部に搭載されたブラシやローラーがフィルター表面をなぞり、付着したホコリを取り除いてくれます。そのホコリはダストボックスと呼ばれる小さな容器に集められ、一定量たまるとユーザーが手動で捨てる仕組みになっています。

確かに、この機能によってフィルターの目詰まりを防ぎ、空気の通りを確保することができます。
しかし、それだけでは“エアコン内部全体”の清掃にはなりません。内部の熱交換器(アルミフィン)、送風ファン、ドレンパン、吹き出し口などには、湿気とともにカビやホコリが蓄積していきます。
特に冷房運転を多用する夏場は結露が発生しやすく、内部に水分が残るため、カビや雑菌が繁殖しやすい環境になります。

また、キッチン近くに設置されたエアコンでは、油分を含んだホコリがフィルターや熱交換器にこびりつきやすくなります。お掃除機能のブラシでは、こうした粘着性の汚れを取り除くことはできません。
結果的に、冷暖房の効率が低下し、電気代が上がる、異臭がする、風量が落ちるといった不具合が発生することもあります。

お掃除機能付き機種こそ“プロ対応”が必要な理由

実は、お掃除機能付きのエアコンほど、クリーニングには専門技術が必要になります。
理由は、その構造が非常に複雑だからです。フィルター自動清掃ユニットにはモーター、ギア、センサー、基板、ブラシなど多数の精密部品が組み込まれています。そのため、分解を誤ると配線を切ってしまったり、センサーを壊してしまったりするリスクがあるのです。

さらに、メーカーや機種ごとに構造が異なり、分解手順もまったく同じではありません。たとえば、ダイキン、パナソニック、日立、三菱電機など、同じ“お掃除機能付き”でもユニットの配置や分解の難易度が違います。
このため、プロの業者は各メーカーの機種構造を理解し、慎重に分解・洗浄・再組立を行う必要があります。

また、電装部品の近くを水洗いする際には、少しのミスで故障につながることもあるため、養生や防水対策も欠かせません。洗剤の選定も重要で、素材を傷めない中性洗剤や、カビを除去しつつ環境に配慮した薬剤を使い分けることが求められます。
こうした知識と経験を持つ“プロの技術”こそが、お掃除機能付き機種を安全にクリーニングするための鍵なのです。

技術の差が結果を左右する“仕上がり品質”

プロのクリーニングが評価されるポイントは、見た目のきれいさだけではありません。
分解洗浄を行うと、熱交換器や送風ファンの奥にこびりついたカビやホコリを根本から除去できるため、風量が回復し、冷暖房効率が改善されます。
これにより電気代の節約にもつながり、結果的にお客様からの満足度やリピート率が上がるのです。

さらに、防カビ・抗菌処理を施すことで、清潔な状態を長く維持できるようになります。
最近では、クリーニング後にUVライト照射や抗菌コートを導入する業者も増えており、差別化の一つとして注目されています。
ただ単に「洗う」だけでなく、「長く清潔を保つ」「性能を維持する」という提案型のクリーニングが、今の時代に求められるスタンダードです。

お客様が知らない「お掃除機能の限界」

お客様の中には、「お掃除機能があるから大丈夫」と安心しきっている方が多いのが現状です。
しかし実際には、メーカー自身も取扱説明書の中で、「お掃除機能はフィルターのみを対象とした清掃であり、内部洗浄を行うものではない」と明記しています。
つまり、メーカーも“完全自動ではない”ことを前提として設計しているのです。

この点をしっかり説明できる業者は信頼されます。
「お掃除機能は日常のホコリを取る補助機能であり、年に一度のプロ清掃がエアコンを長持ちさせるコツです」と伝えることで、サービスの価値を感じてもらえます。
また、クリーニングの際にお掃除ユニット自体の動作確認や点検を行えば、故障の早期発見にもつながり、修理費の軽減という形でお客様の信頼を得ることができます。

今、求められるプロの姿勢とサービス

お掃除機能付きの普及によって、エアコンクリーニング業界は新たな転換期を迎えています。
これからの業者に求められるのは、“ただ汚れを落とす職人”ではなく、“お客様に安心を届けるプロフェッショナル”です。
施工後の説明、メンテナンス方法のアドバイス、そして正しい知識の提供。こうした丁寧な対応が、お客様の満足度を左右します。

また、技術者同士で知識を共有し、最新機種への対応力を磨くことも欠かせません。
新しいモデルは年々改良されており、センサー構造や基板位置が変わることもあります。研修会やメーカー資料の研究を怠らず、常にアップデートされた技術で現場に臨むことが大切です。

まとめ:お掃除機能が進化しても“人の技術”は欠かせない

お掃除機能付きエアコンは確かに便利で、日常の手入れをサポートしてくれる優れた機能です。
しかし、それはあくまで「補助的な清掃」に過ぎません。内部の奥まできれいに保つためには、プロによる分解洗浄が不可欠です。

今の時代に求められるのは、“自動機能に頼らない、人の技術による確かな仕上がり”。
機械では届かない部分を丁寧に洗い上げ、お客様の「空気の質」と「安心感」を守る。それこそが、プロのクリーニング技術の真価なのです。

これからもエアコン業界は進化を続けていきます。その中で、確かな技術と信頼を積み重ねる業者こそが、長く選ばれる存在になっていくでしょう。


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