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屋根置き・壁面・天吊り…設置場所別に見るエアコン室外機施工の難しさとプロが実践する施工のコツ

2025.07.15お知らせ

エアコンの取付工事において、室外機の設置場所は現場ごとにまったく異なります。お客様から見れば「どこに置いても同じようなもの」と思われがちですが、実際のところ、施工難易度や安全性、作業効率は場所によって大きく変わってきます。

本記事では、屋根置き・壁面設置・天吊りという代表的な設置パターンを中心に、それぞれの難易度や注意点、そしてプロが実際に意識している施工のコツについて解説します。エアコン工事に携わる職人さんが読めば「あるある」と思える内容になっているはずです。これから協力業者として働いてみたい方にとっても、施工の現場でどういうことに気を配るべきかを学ぶきっかけになれば幸いです。

屋根置き:安易に考えると危ない!風圧・固定・落下リスクに要注意

屋根置きは見た目にはシンプルで、「置くだけだから楽」と思われがちですが、実は意外と神経を使う施工です。

まず最大の敵は風圧です。特に高層住宅や風の通りが強い地域では、突風にあおられて室外機が動いてしまう可能性があります。設置後にズレが生じるとドレンホースが外れたり、振動が伝わって室内機にも影響が出たりとトラブルの元になりかねません。

そのため、しっかりとしたアンカー固定と、振動・ズレを抑えるための防振ゴムの使い方が非常に重要です。屋根の勾配がある場合は水平レベルを取る工夫も必要になり、架台選びのセンスが問われます。さらに、屋根材が瓦やスレートの場合は割れのリスクもあるため、施工中の歩行にも慎重さが求められます。

また、落下事故のリスクも屋根置きならではの注意点。特に急勾配や高さのある屋根での作業では、命綱や安全帯の着用が必須です。屋根からの転落事故は命に関わるため、作業に入る前に現場環境の下見とリスク評価を徹底することが必要です。

壁面設置:建物構造との戦い。強度と振動対策がカギ

壁面金具を使った室外機設置は、スペースが限られた現場や美観を重視するお客様に選ばれがちですが、こちらも見た目以上に難易度が高い施工です。

まず第一に考えなければならないのが壁面の強度です。モルタル、ALC、木造、鉄骨といった構造によって使えるアンカーが変わりますし、建材によっては“壁の中空”に打ってしまうとまったく効かないこともあります。強度不足のまま室外機を設置してしまうと、数年後に金具が抜けて落下する恐れがあり、大きな事故に繋がる可能性もあります。

振動対策も忘れてはいけません。室外機が壁に直接伝える振動は、特に木造住宅では室内まで響くことがあります。そのため、ゴム製のスペーサーを挟むなどの工夫が求められます。

加えて、配管の通し方や化粧カバーの設置が難しくなることも多いです。真空引きや電線の通し方、見栄えの良い仕上げなど、作業内容が多くなるため、段取りを考えて進めないと手戻りが発生しやすいパターンです。

天吊り設置:施工難易度MAX!安全対策と段取りが勝負の分かれ目

もっとも手間と時間がかかり、施工者の技量が問われるのが天吊りタイプの室外機設置です。特に飲食店や商業施設、ビルのバルコニーなどでよく見られます。

まず、設置する高さそのものが高いため、足場や脚立、場合によっては仮設の足場の準備が必要になります。さらに、真下に室外機を吊るすため、梁の強度確認とアンカー位置の選定が非常にシビア。誤って天井板に打ってしまえば、そこから落下事故を起こしかねません。

また、室外機の持ち上げ方にも工夫が必要です。2人以上での作業が基本ですが、狭いスペースでの連携が求められるため、経験とチームワークがものをいいます。室外機を落とせば大事故になりますし、体への負担も大きいため、慎重に作業する姿勢が求められます。

当然ながらドレンホースや配管の処理も難しいです。高所ゆえの作業しづらさに加え、熱交換器の効率も考えた設置角度や配線の通し方を求められるため、熟練の判断が重要です。

施工場所によって「求められる技術」はまったく違う

ここまで読んでいただくとお分かりいただける通り、設置場所ごとに必要な道具・技術・考え方が全く異なります。大切なのは、「同じように見えるエアコン工事でも、現場によって全く別物になる」という意識を持つことです。

逆に言えば、どんな設置にも柔軟に対応できる業者こそ、現場での信頼を勝ち取ることができます。元請けや量販店担当者から見ても、「この人に頼めば安心」と思ってもらえる存在になれるわけです。

この“対応力”を持っているかどうかが、リピート受注や紹介案件に繋がる大きな差になると感じています。

まとめ:設置場所の特性を知り、リスクを予測して動ける人が信頼される

エアコン工事は、ただ「配管を通して冷えればOK」ではありません。設置場所によって求められる知識と技術、そして想定されるリスクがまったく異なるからこそ、現場ごとに適した判断を下せる“施工の引き出し”を持っているかどうかが大切です。

特に最近では、量販店経由の案件でもイレギュラーな設置が増えてきており、「技術の幅」が試される場面が多くなってきました。どの現場でも落ち着いて対応できる力は、確実にあなたの武器になります。

そして、こういった現場対応力を持った方こそ、今後ますます必要とされています。もし「自分の経験を活かして、もっといろんな現場に出たい」「施工に自信があるけど、仕事が安定しない」と感じている方がいれば、ぜひ新しい現場でその力を発揮してほしいと思います。


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