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エアコンの冷えが悪いと感じたら?現場で押さえるべき原因と対策

2025.06.20お知らせ

夏の現場で「冷えが悪いんですけど…」というお客様の声、エアコン工事をしていれば一度は聞いたことがあるはずです。新品の設置後でも、既存機器の交換でも、または点検依頼のときでも、「思ったほど冷えない」と言われることは少なくありません。

こういった相談が来たときに、ただガスチャージするだけ、室外機の掃除だけして返す…それでは信頼を得ることは難しいです。業者として本当に大事なのは、「冷えが悪い」と感じたときに、どこをどう確認して、何が原因なのかをきちんと説明できる力です。

今回は、現場で押さえておきたい“冷えが悪い原因”とその対応策を、施工者目線で詳しく解説します。

  1. 室内機の風量と設定温度を確認する

最初に見るべきは、室内機の運転モードや設定温度です。「冷えが悪い」と言っていても、設定が冷房になっておらず送風やドライになっていたというケースは実際にあります。

また、風量が「弱」になっていれば、当然体感温度も下がりづらくなります。冷房モード、設定温度、風量を確認し、「まず基本設定が正しいかどうか」をチェックすることがスタート地点です。

  1. フィルターの汚れは冷えに大きく影響する

エアコンの冷えにダイレクトに関係してくるのがフィルターの詰まりです。これがあるだけで吸い込みが悪くなり、熱交換器の能力が発揮されなくなります。

室内機のフィルターをチェックし、ホコリや油汚れが目立つ場合は、掃除機や水洗いで対応。お客様に対しても「定期的な掃除が必要ですよ」と伝えておくと、今後のトラブル回避にもつながります。

家庭用でも業務用でも、フィルター掃除の頻度をあまり意識していない方は多いので、ここでしっかりフォローしてあげるのがプロの気遣いです。

  1. 室外機の状態を見落とすな

次に重要なのが室外機の状態確認です。意外と多いのが、室外機の吹出口が塞がれていたり、植物や家具が周囲に置かれて風通しが悪くなっているケース。特にマンションのベランダや店舗裏手などで見かけます。

室外機は熱を外に逃がす役割を持っています。ここの通風が確保できていないと、熱交換がスムーズにいかず、冷房能力が低下します。

また、ファンモーターの異音や振動、汚れの蓄積にも注意。ファンの回転が弱い、または止まりそうになっている場合は、部品の劣化や故障の可能性もあります。

  1. 冷媒ガスの圧力をチェックする

「冷えない=ガス不足」と考える方もいますが、安易なガス補充は危険です。本当にガスが不足しているのか、冷媒回路に異常があるのか、まずはゲージを使って適正圧を確認することが鉄則。

特に注意したいのが、目視でガス漏れ跡があるかどうかの確認。室内機や室外機のバルブ周辺、フレア接続部分にオイル染みがあれば、漏れている可能性が高くなります。

ガスが抜けている場合、補充するだけでは根本解決になりません。漏れ箇所の特定、再接続、フレアやパイプの交換など、きちんと処置した上で再チャージすることが信頼につながります。

  1. 配管距離や施工不良の可能性も視野に

新設現場でも「冷えない」と言われる場合、施工上のミスを見直すことも大事です。

・配管長が規定以上で冷媒が届きにくい
・ドレンと冷媒管が接触し、霜付きが発生している
・断熱材の巻き方が甘く、熱が逃げている
・配管内部に異物や湿気が混入したまま溶接した

こういったミスは、工事直後は気づかれにくいものの、時間とともに冷却能力の低下や運転異常として現れます。

そのため、同業の施工現場でも「誰が工事したかわからないが冷えない」といった修理対応を求められることもあります。そういう時こそ、プロの視点で原因を特定して丁寧に説明することで、「この人は本当に技術があるな」と感じてもらえるのです。

  1. 室内環境も冷房効率に影響する

最後に、見落としがちなのが「部屋の環境」です。

たとえば、

・日当たりが強く直射日光が入り続けている
・カーテンが開きっぱなし
・大人数が集まっている
・調理や加湿器で室内温度が上昇している

こうした条件下では、エアコンが正常に動いていても体感としては冷えを感じにくくなります。お客様にとっては“冷えが悪い”と感じていても、実際にはエアコンがフル稼働していることもあるのです。

このあたりの事情も含めて説明できると、納得感のある対応になります。

「冷えが悪い」から信頼を得るチャンスに変える

冷房能力が弱いというのは、お客様にとっては大きなストレスです。だからこそ、ただ機械をいじって終わりにするのではなく、“原因を特定して納得できる説明”ができるかどうかが信頼されるポイントになります。

また、「フィルター掃除は月1回が理想です」とか「日中はカーテンを閉めると冷房効率が良くなりますよ」など、ちょっとしたアドバイスも喜ばれます。


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