雨の日のエアコン工事の危険性と業者が気をつけるべき対応策
2025.06.10お知らせ
エアコン工事の現場は、天気に大きく左右される仕事のひとつです。晴れている日であれば、屋外の作業もスムーズに進められますし、工具や部材の管理も比較的簡単です。しかし、梅雨の時期や台風シーズンなど、雨が多い季節になると話は別。とくに「雨の日でも現場はある」という量販店の業務委託スタイルでは、天候を理由にキャンセルするのが難しいケースもあります。
ただ、だからといって雨天時の工事を安易に行うのは非常に危険です。感電や転倒、施工不良などのリスクが高まり、場合によっては事故やクレームにつながることもあります。今回は、雨の日のエアコン工事における代表的な危険性と、それにどう対処するかについて、実際の現場でよくあるケースを踏まえながら深掘りしていきます。
雨天時のエアコン工事に潜む3つの大きな危険性
感電のリスク
雨の日の現場でまず気をつけなければならないのが「感電」です。エアコン工事では、屋外の室外機と電源をつなぐ作業や、室内機との通信線の接続など、電気を扱う場面が多くあります。特に壁面や屋根置きでの室外機設置では、配線作業を雨ざらしの中で行わなければならず、濡れた手や工具で作業することが感電の原因になることがあります。
普段は何ともないような作業でも、雨に濡れた状態では一気に危険度が増します。絶縁対策が不十分なまま通電した結果、ヒヤリとした経験をしたことのある職人も少なくないはずです。濡れた工具や、濡れた被服のままで作業を進めることの危険性は、軽視すべきではありません。
転倒や滑落のリスク
次に気をつけたいのが、「滑って転ぶ」または「落下する」事故です。特に屋根の上での作業や、壁面の高所作業においては雨天時の足場の滑りやすさが致命的になります。滑り止めが付いた安全靴を履いていたとしても、濡れた屋根材の上では思うように踏ん張りが効かず、一歩足を滑らせれば大事故につながりかねません。
また、雨が強くなれば視界も悪くなり、はしごを降りる際や車両の荷台から資材を降ろす時など、ちょっとした動作でも危険が伴います。現場に集中しているからこそ、つい足元の状態を見落としてしまいがちですが、事故の多くはその「うっかり」で起きるのです。
作業品質の低下と後トラブル
雨の日の工事では、物理的な危険だけでなく、仕上がりの品質にも影響が出てしまいます。たとえば、テープ巻きがうまくできなかったり、防水処理が甘くなってしまったり、ドレンホースの傾斜確認が不十分だったりと、細かな作業精度が落ちがちです。しかも、雨音で仲間との会話が聞き取りにくくなり、連携ミスが起きることもあります。
こうした小さなズレが、後々の「水漏れ」や「冷媒漏れ」、「効きが悪い」といったクレームにつながるのです。一度発生したトラブルの対応には、再訪問・部品交換・無償工事といった時間的・経済的負担が伴います。これは業者としても避けたいところですよね。
雨天時に工事を行う場合の対応策
電源まわりの安全確保を最優先
雨の日の作業では、作業前に必ずブレーカーを落とし、感電防止を徹底してください。また、絶縁性の高い手袋の使用や、電線・端子台の乾燥確認も忘れずに。雨で濡れた工具はしっかりタオルなどで拭き、少しでも濡れている場合は使用を控える勇気も必要です。
高所作業は原則延期が望ましい
屋根置き、2階以上の壁面設置などの高所作業は、雨の日には極力避けましょう。滑落リスクが高く、養生もままならない状況では、品質を保つのも困難です。どうしても日程の都合がつかない場合は、短時間で終えられる範囲に限定し、作業員2名以上体制・安全帯の使用・足場の滑り止めチェックなど、万全な準備の上で対応すべきです。
養生と服装の工夫で印象アップ
お客様宅に濡れたまま上がるのは、当然ながら印象が悪くなります。玄関で靴カバーを装着する、衣類が濡れている場合は作業着の上からレインコートを着用するなど、配慮の姿勢を見せることで「雨の中ありがとう」といった感謝の言葉をいただけることもあります。
また、濡れた床の拭き上げや、汚れた資材の仮置き場所を事前に確認しておくことも大切です。工事品質はもちろんのこと、こういったお客様への気遣いが、リピートや紹介につながっていくのです。
工事を延期する判断力も「プロの対応」
すべての現場が「今日やらないとまずい」というわけではありません。お客様も「雨でも来てくれて助かります」と言ってくれることはありますが、無理して施工した結果、感電・落下・施工ミスにつながっては本末転倒です。
「安全と品質を考えて、あえて延期をご提案させていただきたい」と伝える判断力は、業者の信頼を高める大きな武器になります。
雨の日にこそ、信頼される業者になれる
雨の日の現場対応というのは、職人の力量や人柄がよく出る場面です。ただでさえ天気の悪い中で作業するわけですから、少しの気配りや判断力が、お客様や量販店の工事センターから「この人は安心できる」と評価されるポイントになります。
エアコン業者として業務委託で働いている以上、「ただの作業員」ではなく「サービス提供者」としての自覚を持つことが、今後の仕事量や継続的な契約につながっていきます。
そして、こういった天候の悪いときこそ、他の業者との差がつきやすいチャンスでもあるのです。
まとめ:雨の日の工事は、危険と信用が隣り合わせ
エアコン工事を生業にしている私たちにとって、雨の日の工事は避けられない場面もあります。だからこそ、危険性を正しく理解し、安全確保を徹底することが何よりも大切です。そして、技術だけでなく、判断力・配慮・対応力といった「人としての力」が問われるのが、こうした特殊な現場です。
「この業者に頼んでよかった」と言われるために、雨の日こそ真価を発揮できるようなプロフェッショナルでありたいものですね。
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