新築 vs. 既存住宅、エアコン工事の違いとは?
2025.02.25お知らせ
エアコン工事は、新築と既存住宅(リフォームや後付け)で大きく異なる。新築の場合は建築工事と並行して配管や電源を計画できるが、既存住宅では後から設置するための制約が多い。特に、エアコンの設置場所、配管ルート、電源工事、費用、工事の手間などが違ってくるため、それぞれの特徴を理解し、最適な施工方法を選ぶことが重要だ。
本記事では、「新築」と「既存住宅」のエアコン工事の違いについて、具体的なポイントを詳しく解説する。
- 工事の流れの違い
エアコン工事の基本的な流れは、「設置場所の選定」「配管工事」「本体の設置」「試運転」だが、新築と既存住宅では工事の進め方が異なる。
✅ 新築住宅のエアコン工事
新築のエアコン工事は、建築工事と同時進行で行うため、以下のような流れで進む。
- 建築設計段階:エアコンの設置位置、コンセントの配置、配管ルートを計画。
- 建築中(内装工事前):壁の中に冷媒管や電源配線を先行して仕込む(隠蔽配管)。
- 内装工事完了後:クロス貼りが終わった後、エアコン本体を取り付け、試運転を行う。
特徴:
- 配管を壁内に埋め込む「隠蔽配管」が可能で、見た目がスッキリする。
- 建築会社と連携するため、配線・配管が事前に準備でき、工事がスムーズ。
- 施工ミスがあると修正が困難なため、慎重な作業が必要。
✅ 既存住宅(リフォーム・後付け)のエアコン工事
既存住宅では、すでに壁や天井が完成しているため、後から配管を隠すことが難しい。そのため、「露出配管」となることが多い。
- 設置場所の確認:エアコン設置が可能か確認(壁の強度、配管ルート、電源の有無など)。
- 穴あけ・配管施工:外壁に穴を開けて、配管を通す(既存の穴があれば流用)。
- エアコン本体の取り付け:配管を接続し、試運転を実施。
特徴:
- すでに建物が完成しているため、配管は露出になることが多い(化粧カバーで隠すことも可能)。
- 建物の構造によって配管ルートが制限される。
- 住んでいる人への配慮が必要(騒音・ホコリ・家具の移動など)。
- 配管ルートの違い
配管の取り回しは、エアコンの性能や見た目に影響するため、新築と既存住宅で異なるポイントを理解しておくことが大切だ。
✅ 新築:隠蔽配管が可能
新築では、エアコンの配管を壁の中や天井裏に隠す隠蔽配管が可能。これにより、配管が外から見えず、スッキリとした仕上がりになる。
メリット
- 美観を損なわず、インテリアの邪魔にならない。
- 室内側に配管が見えないため、スッキリしたデザインにできる。
デメリット
- 施工ミスがあると修正が難しい(配管の詰まりや水漏れ)。
- メンテナンスや修理の際、壁を開ける必要がある。
✅ 既存住宅:露出配管が主流
既存住宅では、壁の中に配管を通すことができないため、「露出配管」が一般的になる。美観を損なわないように化粧カバー(配管カバー)を使用することが多い。
メリット
- 施工が容易で、トラブルが発生しても対応しやすい。
- 配管の劣化や水漏れの点検・修理がしやすい。
デメリット
- 見た目が悪くなる可能性がある。
- 外壁に穴を開けるため、住宅の構造によって制限がある。
- エアコンの電源工事の違い
エアコンの電源工事も、新築と既存住宅では大きく異なる。
✅ 新築:専用回路を事前に準備できる
新築では、設計段階で**エアコン専用の電源回路(コンセント)**を設置できるため、電源工事の手間がかからない。
ポイント
- 100V / 200Vのエアコンに対応した回路を設置可能。
- 建築会社と連携して、適切なブレーカー・分電盤を用意できる。
✅ 既存住宅:電源工事が必要なケースが多い
既存住宅では、エアコンの設置場所に専用コンセントがあるかどうかを確認し、必要なら電源工事を行う必要がある。
注意点
- 100Vから200Vへの電圧変更が必要か確認。
- 分電盤から専用回路を増設する場合、費用が高くなる。
- 古い住宅では電気容量(アンペア)が不足するケースもある。
- 工事費用の違い
✅ 新築:事前計画できるため比較的安い
新築では建築工事と同時に施工できるため、追加工事が発生しにくく、工事費用が比較的安くなる。
- 通常のエアコン工事(隠蔽配管なし):2万~5万円
- 隠蔽配管施工:4万~8万円
✅ 既存住宅:追加工事が発生しやすく費用が高くなる
既存住宅の場合、配管の取り回しや電源工事が追加されることが多く、費用が高くなる。
- 通常のエアコン取付工事:3万~6万円
- 電源工事が必要な場合:5万~10万円
- 高所作業(3階以上の設置):追加費用1万~3万円
- 工事の注意点
✅ 新築
- 隠蔽配管の施工ミスに注意(特に水漏れリスク)。
- 建築会社としっかり打ち合わせを行う。
- 施工後のメンテナンスを考慮して、点検口を確保する。
✅ 既存住宅
- 配管ルートを工夫し、美観を損なわないように施工する。
- 電源工事の有無を確認し、必要なら事前に見積もりを提示する。
- 室外機の設置場所に注意(騒音・振動対策)。
まとめ
新築と既存住宅のエアコン工事は、それぞれの特徴を理解して最適な方法で施工することが重要。特に配管ルートと電源工事は事前にしっかり計画し、追加費用を抑えつつ効率的な施工を心がけよう。
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